固形石けん。
ほとんどの人は使ったことがあるだろう。
わたしの実家にもあった。
液体ボディソープが導入されて以降はそちらを使っていたが、それまでは固形石けんで体を洗っていた。
わたしはあれをどうにもうまく扱うのが苦手だ。
使い始めの大きいうちはいいのだが、使っていくうちに小さくなりヌメヌメ具合が進行する。
固形石けんを使って泡立てようと手に取ると、暴れること暴れること。
節分についての記事 でも語ったが、わたしは手が不器用なのだ。
節分についての記事↓
sasakama-cornedbeef.hatenablog.com
さらに固形石けんというのはどうにも泡が立ちにくい。
なかなかアカコスリ(体を洗うタオルなのだがこういうと友人にいつもバカにされる。じゃあなんていえばいいのか。)の全体に泡が行き渡らない。
そんなわけであまり固形石けんは得意ではないのだが、香りは大変好きである。
また、硬筆の下敷きのような適度な柔らかさが好きで、よく爪で跡をつけていた。
そのふたつが好きだったばかりに、わたしは愚かな事件を起こしてしまった。
石けんにかじりついたのである。
しかも、二度。
一度目は幼稚園の時だったが、二度目は高校生の時というなんとも呆れるエピソードだ。
高校生にもなり何をしているんだろう。
苦さで我にかえり、シャワーに打たれながらそんなことを思った。
もちろん、幼稚園の時に味わった涙が出るほどの苦さを忘れていたわけではない。
しかしそれと同時にかじり心地の良さも覚えていたのである。
高校生の頃のわたしは、「成長したし苦さへの耐性もついただろう」など思いながらかじり心地といい香りに似合う味を求めて、かじりついた。
考えは甘すぎた。
固形石けんは相変わらずかじり心地はよかったが、相変わらず苦かったのである。
もう二度と固形石けんはかじらない。
そしてもし固形石けんを食べてみたいな、という人がいるなら、あまりお勧めはしない。