今週も、幼少期のイキリキャシーをおびやかしたものについて書いていきたいと思う。
先々週はミッキーマウスの夢、先週は蛇の迷信、そして今週は遊具だ。
幼稚園にあった複合遊具のはしごの途中で立ち往生してしまったという思い出である。
まずはそのはしごの説明からしたい。
フラフープのようなものが並んでいて、それをよじ登っていくと複合遊具の本体に到着する、というものだ。
非常に説明が難しいので、株式会社イシヌキ様のホームページから写真をお借りした。
引用元: 複合遊具③
この緑のはしごである。
途中で立ち往生してしまったわたしは、とにかく大泣きした。
同級生の怪訝な目なんて関係ない。
だって、降りられないのかもしれないのだから。
先生はなんだかアドバイスしてくるが、ちっとも頭に入ってこない。
少しでも動こうものなら、バランスを崩してしまいそうだ。
まるで生まれたての小鹿のように、円の中で四つん這いになって震えるしかできない。
先生もきっと大変だっただろう。
勝手に登ったくせに途中で動けなくなって大泣きし、一切指示を聞かないんだから。
並んでいるフラフープのようなものが半円だったら簡単にわたしをリムーブできただろうに、それもできずに声で誘導するしかなかったのだ。
やっとの思いで避難を済ませたわたしは、しばらくこのはしご以外の道で複合遊具に登っていた。
幼稚園を卒園するまでに克服したのか、はたまた最後まで勇気が出なかったのかは覚えていない。
ただ、軽々と登っていく同級生を尊敬のまなざしで見ていたことは覚えている。
ちなみに今は、複合遊具も高いところも大好きだ。
なんたらと煙は高いところが好き、と言いますからね。