「笹かまコンビーフ」
一体どのようにして、魚の練り物と肉の缶詰が協調したのだろうか。
疑問に思う方もいるだろう。
答えは、「特に理由はない」である。
先の記事で、わたしのリスペクトするエッセイストはさくらももこさんだということを紹介した。
さくらももこさんのエッセイの題名は、例えば「たいのおかしら」などがある。
とはいえ別にたいのおかしらについて語っている本ではない。
そのような題名のつけ方がわたしは単純に好きなのだ。
題名というのは、内容を一文で紹介するのが普通だが、あえて「ん?」と思わせるような題名であるほうがわたしとしては好きなのである。
このブログを作ろうと思った時、ブログ名はかなり悩んだ。
なんかシュールで「は?!」ってなるような名前がいいが、納得いくものなんてすぐ出てくるわけがない。
きっかけでもありやしないかとぼんやりしていると、友人からLINEが来た。
以前、わたしがコンビーフを食べたいと言ったら
「あれは未知である」
と恐れおののいたことを思い出して懐かしさに浸るやりとりをしているところだったのだ。
それと同時に、別のLINEが舞い込んできた。
「笹かまを買ってきてほしい」
というものだった。
その方はたいそう笹かまが好きなのである。
帰省するにあたり仙台駅を使う機会があるのだが、そこで買ってきてほしいとのこと。
そこで舞い降りたのが、
「笹かまコンビーフ」
だったのだ。
リズム感もよい。
わけのわからなさも最高だ。
それが由来である。
ちなみにわたしは笹かまが苦手だ。
ブログの名前にまでしておいて、苦手というのは如何なものか。