私はすこぶる怠惰である。
枕元に醤油を置くくらいには怠惰である。
やる気になれば人が変わったように動き出すのだが、それまでが長い。
怠惰で課題をやらないとか、掃除をしないとか、そんな次元ではない。
とにかく怠惰すぎて、ご飯を作るのも面倒なのである。
食料調達はほとんどAmazonに頼っているし、チンすればいいとかゆでればいいとかそういうのばっかりだ。
しかも、毎日同じようなものを食べても飽きない。
だから、調理時間10分ほどで食べ物にありつける。
徒歩10分のショッピングモールも面倒だからAmazonに頼っているのに。
とにかく動きたくない。
起き上がりたくない。
面倒くさい。
そうやってベッドの上から動かないでいると、だんだん空腹が進行していく。
それでも、動いて調理する方が面倒だと感じてダラダラし続ける。
そして行き着く先は、空腹すぎて動けないという状態。
怠惰で動きたくなかったのが、今度は空腹で動けなくなるのだ。
こんなことなら、もっと早く食べておけばよかった。
真夜中、布団の中で後悔する。
しかし時すでに遅し。
食べないとさすがにまずいし、空腹で寝られないのでなんとか布団から抜け出す。
しかし作る気力もなくて、徒歩2分のコンビニに向かうことになる。
歩く方が面倒かと思うかもしれないが、何か作ると皿を洗わなければならない。
ご飯の前と後に「作る」「洗う」という面倒なイベントが待っているのだ。
コンビニで弁当を買えば、ご飯の前の「歩く」しかしなくて済む。
その「歩く」が「作る」「洗う」より労力(とお金)がかかるものだとしても、二回に分かれているほうがよほどいやだ。
私はどこまでも怠惰であり、それは食欲をも制す。
食欲 vs 怠惰の死闘は、怠惰の勝利だ。
次回は、怠惰の勝利に大きく貢献したコンビニにスポットライトを当てたいと思う。