先週土曜日、1回目のコロナワクチンを接種した。
大学での職域接種だったため、モデルナ製のワクチンだった。
正直早く打てるならなんでもいいと思っていたが、前日に突然副反応が気になって調べ始めた。
「コロナワクチン 副反応」「モデルナ 副反応」「モデルナ 副反応 20代」「モデルナ 1回目 副反応 20代」のようなことをバイトの合間に検索していた。
「接種翌日友達とちょっと出かけるけど大丈夫か?月曜までの課題も終わってないし」とびくびくしていたのである。
巷では「ひよってるやついる?」のような表現で煽るらしいが、私は日和見主義ではない。
ひよってる、は日和見から来ていると思っているのだが、実際どうなんだろうか。
日和見主義じゃないとはいえ、さすがに前日となればドキドキしてしまう。
ちなみに私は元々出不精であり、ワクチンを打ったからといって意気揚々と遊び回るような人種ではない。
接種日翌日の友達との予定も珍しいものであり、基本的には家に閉じこもっている。
醤油を枕元に置くくらいには怠惰な人間だ。
出かけるなんて面倒極まりない。
とはいえ、人間だから外界と接する機会もある。
本当にかかりたくないので、打てるものなら早く打ちたかったのである。
接種日当日、ドキドキしながら会場に向かったら、待ち時間はほぼ0で接種出来た。
経過観察の部屋で、久しぶりに会った友達と「やっほー!」とあいさつが交わされるくらいにはまったりした雰囲気だった。
そして家に帰るのに、友達とタクシーを相乗りして帰ってくるのもまた楽しかった。
ただ、問題は帰宅後だ。
コンビニで買った油そばを、起きてまだそんなに経ってないのに意気揚々と食べてしまい、胃もたれして寝てしまった。
私は脳も胃も夜型のため、起きて数時間はあまり本調子ではない。
寝る前の真夜中に家系ラーメンとデミオムライスを完食するくらいに夜の胃は強いのだが。
それをいつも忘れて、起きたばかりの時に重いものを食べては調子を崩すことが時々ある。
ワクチン関係なくちょっと具合が悪くなったのである。
起きたらすっかり胃は治っていたが、違う不調に気づいた。
腕が痛すぎる。
打って6時間ほどした頃だったのだが、腕が痛すぎるのだ。
肩より上に上がらない。
痛くて上げられないというより、上がらないのである。
上げようとしては、
「うわぁ、あがんねー!」
と家で1人騒ぐ始末である。
それも日曜日、接種翌日までは続いたものの、月曜日には日常生活が送れるようになっていた。
幼いころから父が「腕が上がらない。四十肩だ」「まだ痛いし五十肩だ」と主張しているのを聞いて、腕が上がらないなんてことがあるか、と思っていた。
本当に腕が上がらないことはあるのだ。
これは父に失礼なことをした。
その日、別件で父に電話しなければならなかったので、
「今日ワクチン打ったんだけど、肩が痛すぎる。肩が痛くて腕が上がらないって言ってたの信じてなくてごめん」
と謝罪をした。
父は、
「ほら言っただろう!痛くなると上がらなくなるんだよ!」
などと一通り主張した後、
「それもどうせ明日までだから。すぐ治る」
と雑な気遣いのようなものを見せてくれた。
私も帰省した暁には、宅配物を運ぶくらいの気遣いを見せたいと思う。